消泡剤とは?どんな仕組み?
消泡剤は泡が発生しているものに対して使用することで、発泡を抑えることを目的にしたものです。添加物の一つとして定義されています。泡が発生しているものに使うことで泡の状態を不安定にして、発泡させません。泡は液体などの表面に薄い膜を作り、表面張力や粘性によって発生します。この泡の原因となるものを消泡剤が排除して、泡がなくなるのです。消泡剤を使って製造されているものの中には化粧品や食品も含まれています。また消泡剤を製造工程で使う場合は、ごく少量と言われています。
消泡剤の種類について
消泡剤には様々な種類があります。オイルタイプや活性剤タイプ、エマルションタイプなとです。オイルタイプは鉱物油などに使われることが多く、泡を素早くなくしてくれます。熱にも強い消泡剤なので加熱しながらの作業にも耐えられます。即効性が高いのが特徴です。処理するときに油が浮き出ることがあるので、取り扱いには注意が必要な消泡剤です。
活性剤タイプは水との相性が良く、水の中に入れて一定の温度になると白濁分散します。そのため、自己乳化型消泡剤とも呼ばれているのです。消泡剤の中でも価格は高い傾向にありますが、少しの量でも泡を消してくれるのが魅力です。安定性に優れているので、長期間保存することも可能です。エマルションタイプは消泡剤を水に乳化させたもので、分散性に優れています。保存に注意が必要な消泡剤で、劣化を防ぐためにも直射日光に当たらないように保管することが大切です。
消泡剤は、液体に発生する泡を防ぐために、あらかじめまぜておく添加物のことをいいます。他にも発泡後に泡を消す効果があるものもあります。